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アメリカ全土で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、弊社本社のあるシカゴ市でも感染者が増え続けています。感染がピークに達するのはこれからとも言われており、イリノイ州公共衛星局は今後2週間以内に約3万8000床のベッドが必要になる事を想定しているそうです。医療従事者をはじめ、警察官、消防士など感染リスクの高い現場で働く方々や、ご家族の皆さんのことを想うと胸が締め付けられます。

そうした状況下、私達は単にオフィスを閉めてしまうのではなく、地元コミュニティの為にどのような貢献ができるかを社内で熟考しました。その結果、社員の中から有志を募ってリユーザブル・マスクの製作を始めることに致しました。使い捨てではなく、丈夫で機能的に人々の健康を守れるマスクの制作の為に試行錯誤し、デザインしました。

外側には撥水性のあるジーンズ生地、そして内側には清潔さを保ちやすい素材を採用しました。このような状況ですので、可能な限り入手が容易な材料の使用を心がけました。そして、最も重要である差し替え式のフィルターには、早い段階から行動を開始していたおかげで無事にN95フィルターを入手することができ、それを利用しています。

また、「リユーズ方式」のマスクで懸念されるウィルスの外側部分への付着問題を解決するために、UV殺菌機も入手、そちらとの併用で、常にクリーンな状態で再利用して頂ける、機能性の高いマスクを目指しました。

手作りで作りますから量は多くありませんが1,000個以上を目標にしており、すでにシカゴ地区の資材が届きにくい小さな町のクリニックやシニアセンターへの寄付を開始しました。小さなクリニックの運営が滞ってしまうと、そのしわ寄せは大きな病院に及ぶからです。

今後は、必要に応じて製作量を増やし、地元だけでなく、お困りの方々に配送することも計画しています。また、今回弊社が蓄積した製作ノウハウについては、ご希望の方に共有させて頂きますので、弊社の取り組みに共感して下さる方々の手で、医療機関におけるマスクの品薄状況が一日も早く解決してくれる事を希望しています。

今年の年初、弊社は積極的な地元への還元をお約束いたしました。弊社のような企業にとって、ローカルの皆様との連携ほど重要な事はありません。今回のような社会奉仕活動が、将来の優れた人材の発掘効果につながるということを、私達は設立以来20年間、随所で実感してまいりました。今後も、困難をチャンスに変え、常に明るい未来を目指す企業であり続けようという決心を胸に、完成したマスクをひとつづつ箱に詰めております。

最後になりますが、感染された方々が一日も早く快方に向かわれ、この状況が一日も早く好転することを心よりお祈りしております。

Activ8 Recruitment & Solutions
代表取締役
加地謙吾

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